ミュージシャン向け!見積もりで絶対忘れず検討したい15項目
今回はミュージシャンの方がイベントなどのお仕事をする場合の見積・請求についてアメリカ在住のプロミュージシャン&プロボーカルトレーナーであるLadyMさんに教えていただきました!
はじめに
結婚式、祝賀会、パーティーなどの会場で、そこに大きなインパクトを与えるエンターテインメント業はとても重要な役割を担います。
毎回同じシチュエーションでの演出も、演奏もありえません。
依頼者様は「エンターテインメント事情」を知りません。
だからこそ、私達ミュージシャンが伝えなければならないことがあります。
それをまとめてみました。
1. 場所
どれくらいの時間で、どのような交通手段で行く事ができるのか、交通費支給はあるのか、支給ありの場合はいくらまでなのかを明確にするといいでしょう。
また、会場が遠方で、前泊、または後泊しなければならない場合なども含めて検討していただく方がいいです。
2. 日程
週末、祝日などのイベントが集中する日はエンターテイメント業はとても多忙となるため、早めにブッキングいただく必要があります。
3. 時間
そのイベントの開始時間、終了時間、そして主催者、司会者との打ち合わせができる時間と、音を出してリハーサルができる時間を確認してください。
そこで出演者の実際の「入り時間」と「退出時間」を算出する事ができます。
5. 演出時間
イベント・パーティーの進行状況で、エンターテインメント時間は限られてくると思います。
例えば、新郎新婦のエスコート演出なのか、部分的なステージパフォーマンスなのか、30分程度のステージなのか、ステージ回数等、ミュージシャン達が実際そこでパフォーマンスをする時間を聞きましょう。
5. 演出内容
どういうイベントで、どういうシチュエーションでの演出なのか、また、どんな楽曲構成をお望みなのか、リクエストはあるのかどうか、これも大事なポイントです。
たかが音楽、されど音楽。
音楽によってイベントの印象は大きく変わるのです。
6. 出演人数
1人のボーカルでいいのか、2名でのデュエットなのか。
ピアニスト、またバンド構成でのミュージシャンは必要かどうか、パフォーマンスをする人数構成をアドバイスしがてら提示できるといいですね。
7. 衣装
例えば、クリスマス・シーズンの演出であればクリスマス・カラーの衣装、また披露宴会場ならば決められたカラーでの出演もできることをアピールしましょう。
8. 楽器
会場に楽器があるのか、ないのであれば何を持ち込む必要があるのか、必ずご確認ください。
音響設備が不十分であれば、キーボードを持ち込むだけでは音は出ません。
9. 音響設備
たいてい、結婚式場等では最低限のマイク設備はありますが、依頼主希望の演出内容に対しての設備があるのかないのか、これは重要です。
「楽器」項目でも記載したように、音響設備を主催者側でご用意いただけるのかどうかを確認しましょう。
10. 出演料
ここまで挙げて来た内容から、出演料、演出料を算出します。
仕事が成立したら・・・
11. 打ち合わせ
このパーティー・イベントを成功させる為に、主催者側とのメール、電話などでの打ち合わせが何度か必要になります。
イベント内容によっては、実際会場に足を運んでの打ち合わせ等も必要な場合があります。
その際にかかる交通費など、たいてい自分持ちになります。
それを頭に入れておくといいでしょう。
12. オリジナル楽曲
自分の作品を持っているミュージシャンであれば、その楽曲を披露する事ができるのか、カバーソングがいいのか、を確認しましょう。
宣伝にもなるし、次の項目の「物販」にも繋がります。
13. 物販
自分のCDなどの販売が可能な場合もあります。
それを主催者に宣伝いただける場合もあるので、必ず確認しましょう。
可能であれば釣り銭、サイン用のマーカー等は自分で準備をしておくことをお勧めします。
14. 食事
会場や主催者によりますが、確認する方がいいですね。
飲み物、ちょっとした食べ物は、持参する事をお勧めします。
15. 控え室
表舞台に出る人は、お客様の目のつく所でうろうろしない方がいいです。
着替える場所としてだけの為ではなく、気持ちを落ち着かせて待機する場所が必要です。
必ず準備してもらいましょう。
まとめ
出演時間は短くても、それまでの準備は出演者にも必要です。
後で「こんなはずじゃなかった」と思う事のないように、きちんと確認しましょう。
そしてお仕事をいただいたら、自分の体調管理はもちろん、当日100%出し切れるようにしましょう。
また、同じお客様からご依頼いただけるようになるといいですね。
筆者について
お名前 | LadyM |
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URL | http://ameblo.jp/ladymforya/ |
職業 | プロミュージシャン&プロボーカルトレーナー |
プロフィール | ステージパフォーマンスをはじめ、素人から某メジャーアーティストの指導や育成、メジャーレコード会社との仕事、楽曲制作など、たくさん活動をしてきました。現在アメリカから、インターネットのスカイプを使って日本・アメリカ在住の生徒にボーカルレッスンを行っております。
演奏出演依頼、ボーカル・キーボード・英会話レッスン、楽曲制作など、随時受付中 |